鴨居、長押、廻縁、竿縁などの赤杉(杉赤味)造作材は茶室、数寄屋建築の造作においては北山磨丸太とともに最も基本となる材料です。
弊社においては、赤杉造作材は主に吉野産の杉材を取り扱っております。価格、サイズなど詳しいことはお問合せ下さい。
鴨居は敷居とともに建具のつく所には必ずといっていいほど必要なもので、その他、欄間鴨居・敷居や垂壁の壁止めなどに使用します。側面に柾目がくるよう使用します。
長さは5M4M3M2Mがあり
製材寸法は105×45、120×45、120×60などがあります。
長押は書院造りの座敷、または「真」の形式の座敷に用います。赤杉の長押は見付に柾目がくるように使用します。長さは5M4M3M2Mがあり製材寸法は120×10/45です。(台形に製材しています。)
廻縁は天井板をのせるためと、壁と天井との見切りの役目があり、和室には必ず必要となります。見付に柾目がくるように使用します。長さは5M4M3M2Mがあり製材寸法は45×45、55×55、60×45、60×60などがあります。
竿縁は和室の竿縁天井(イナゴ天井)を下から押さえるために使用します。下端に柾目がくるように使用します。 長さは5M4M3M2Mがあり製材寸法は33×33、36×36、40×40、45×45などがあります。
赤杉杢板は棚板、腰板、まれに床の間の地板などに使用します。
赤杉の鴨居・長押・欄間鴨居
駿府公園茶室の赤杉材:
鴨居、欄間鴨居敷居、廻縁、竿縁、天井板
京都迎賓館「桐の間」の赤杉材:
鴨居、落掛、欄間鴨居、長押、廻縁、竿縁、天井板
金閣寺茶室「常足亭」の赤杉材:
鴨居、落掛、欄間鴨居、付鴨居、廻縁、竿縁、天井板
「 四君子苑」の水屋:腰板、棚板に赤杉杢板を使用
一般的な水屋:腰板、棚板に赤杉杢板を使用
北山面皮柱と鴨居・欄間鴨居との納まり