弊社では八帖広間茶室と立礼茶室をモデルルームとして設けておりますので、お気軽にご見学にお越し下さい。
茶室や使用している銘木や北山杉などの材料をお客様の目で、手で触れてご納得いかれるまでご見学ください。また、疑問点や不安なことがございましたらご遠慮なくご質問ください。長年の経験と実績そして銘木・材料専門店でしか分からない、知らない情報でお客様のサポートをさせていただきます。
表千家八帖の稽古場「松風楼」をベースに床柱と琵琶床を左右逆にし、下座床として炉を切りました。出書院や欄間を備えた八帖という広間でありながら、小間のもつ侘びた雰囲気をかもしだすような空間づくりをしてみました。
欄間は桐柾板に若松の透彫りをし、欄間の見切には本桑をモッコウ型(州浜)に細工してあります。障子の唐紙の模様は敷松葉です。
書院欄間は赤杉柾板にコウザマ(香狭間)の透彫りをし、書院障子を上から落し込んでいます。
書院天板は山陰産の肥松です。書院の下が地袋になっており、地袋の建具も赤杉中杢の一枚板です。
琶床天板も山陰産肥松で、赤味3尺1寸5分の幅広のものは今日では貴重なものです。琵琶床の束は桐四方柾で肥松の天板を引立てています。
天井板は全て黒部野根板の8寸幅で、平天井は竿縁に北山丸太をタイコに挽いたものを使用し、2帖分は掛け込み天井で、小舞は入れず北山タルキと煤竹ヘギで庚申張りにしています。また平天井と掛込み天井の境の壁止めは赤松皮付丸太です。
床柱は北山天然チリメン絞丸太、床框はナグリ目を施した溜呂色漆塗で、琵琶床天井は黒部野根板の矢羽根網代です。
水屋は通り棚一枚と茶碗棚からなるシンプルなスタイルです。
庭は茶庭ではなく、石灯籠と手水鉢がある京町家特有の坪庭です。