余白
  1. HOME
  2.  > 北山磨丸太のご紹介

北山磨丸太のご紹介

 

茶室材料"北山磨き丸太"の植林から製造・販売

茶室材料や銘木を取り扱う弊社は、安政のころより現在の京都市北区鷹ケ峯において一般木材と北山磨丸太の製造販売を営むために創業し、以来百数十年をこえる変遷のなかで家業の伝統を守りこの道一筋に今日に至った老舗であります。
弊社では、北山杉の挿し木から植林、下刈り、枝打ち、伐採、皮剥き、磨き、乾燥にいたるまで北山独自の伝統技法を大切に守り、約三十年という長い月日をかけて一本一本愛情を込めて製造しております。
こうした一貫した製造管理の下で産まれた北山磨丸太を茶室や数寄屋建築、床の間の材料として全国各地の皆様にお客様主義の商品提案とともにお届けし、ご愛顧をいただいております。

北山磨き丸太の特長 はこちら


茶室材料"北山磨き丸太"の植林から銘木になるまで

北山杉の苗床
苗床
畑に挿し木し、2年間畑で育てます。

2年後に山に移植します。

台杉仕立て
台杉仕立て
北山杉は一本の株から数本~数十本の枝を残し、育成する林業で、毎年収穫することができます。
現在ではこの台杉仕立てによって主に化粧タルキの製造が行われています。

枝打ちと枝締め
枝打ちと枝締め
北山杉の枝打ちは山に植林して7年~8年後に最初の枝打ちが行われ、その後2~3年おきに行われます。
北山独自の伝統的技法である枝打ちによって、北山独特の無節で真円な丸太ができます。
枝締めは伐採の前年の冬に先端部の枝だけを残して切り払うことで、これによって、この年の成長を抑制し、最終年輪の材質を緻密にし、丸太の肌に光沢が出て、乾燥時の亀裂を防ぐのです。

本仕込みと立ち剥き
本仕込みと立ち剥き
本仕込みは、前年に枝締めされた丸太を8月中頃から下旬に伐採し、一本の親木を中心にヤリに組み、立ったまま皮が剥かれ、天日に一週間ほどあて、乾燥させます。
木肌表面からの天日乾燥と葉からの蒸散作用によって、茶室の材料に必要な北山独特の光沢と干割れの少ない丸太が生まれるのです。

北山杉の搬出
北山杉の搬出
これは昔ながらの木馬での搬出風景ですが、 最近では発動機付小型荷車、モノレール、ヘリコプターなどで搬出されます。

化粧タルキの皮剥き
化粧タルキの皮剥き
台杉仕立てで育てられたタルキは葉の付いたまま天日で乾燥させ、木製のヘラで皮を剥いていきます。

菩提の滝での砂の採取
菩提の滝での砂の採取
北山磨丸太の最終製造工程の磨き作業は、菩提の滝で採取された粒子の細かい砂で磨かれます。
この砂で磨くことによって、茶室の材料にふさわしい北山丸太独特の光沢が生まれるのです。

小剥きと砂磨き
小剥きと砂磨き
北山丸太の最終製造行程では、乾燥時の亀裂を防ぐ為に背割れが入れられ、背割れが常に広がるように桧製の楔が打ち込まれます。これを矢入れといい、また丸太の元にはケントが施されます。
それと同時に小剥きが行われます。小剥きは、ヘラで剥かれた荒皮のうち、取り切れなかったアマ皮を鎌で取り除く作業のことで、その小剥きされた後、砂磨き(砂洗い)が施されます。

乾燥
乾燥
丹誠こめて製造された北山磨丸太の最終工程は乾燥で、天日で一週間ほど表面を乾燥させ、磨丸太本来の白い肌の色が出たら、更に倉庫で半年から一年乾燥させて初めて茶室材料や建築材として全国各地に出荷されます。
このような工程を経て、最高級の茶室材料である北山磨丸太が生まれるのです。

ページの先頭へ